愛がテーマの脚本には危険が潜む
役中のカップルは燃え上がる
テレビドラマでカップルや夫婦をやった役者同士が付き合うことになったり結婚したりすることが多いように、劇団の中でも同じようなことがあります。
特に主人公クラスの二人による愛情をテーマにしたような脚本などでは、ほぼ間違いなくプライベートでも意識しあうようです。
作り話の演劇と言えど、精魂込めて演じ、相手も本気の演技で応えてくれます。
その演技が迫真であればあるほど、演技とはわかっていても、実際に心動くことは少なくありません。
同じ劇団の中なのでできれば恋愛はないほうが今後の活動の為にもスムーズですが、まあこれがフリーの独身同士なら世間的には悪いことではないでしょう。
せめて喧嘩別れしないで上手く続けてもらえれば言うことはありません。
それと現実とは別
しかし、どちらか一方や両方ならなおさらですが、既婚者で別に配偶者がいる場合は大問題です。
きっかけがどうであれ、一線を超えるようなことに発展すれば、慰謝料を伴う浮気不倫からの離婚や、養育費・親権などその家庭を壊すことにつながりかねません。そうなると浮気の証拠集めが必要になったりととかくネガティブな生活環境に追いやられてしまいます。
そうなれば劇団における当事者は継続が難しくなるかもしれませんし、主力級のメンバーであれば劇団にとっても痛手となるでしょう。
愛をテーマにしたような話というのは定番で観客受けもよく、ストーリーの要素として欠かせないものでもあります。
ただ、キッチリ演じようとすればするほど危険な面もあるので、あくまでも演技として割り切ってやりきるか、際どい展開は避けるような構成にするのが無難かもしれません。